私は京都に住んでいますが、たまに名古屋に行くと必ず悩まされることが1つあります。
それは名鉄名古屋駅のわかりにくさです。
多分、電車の終着駅(豊橋とか中部国際空港とか岐阜とか)に行く、という方にとってはそんなにややこしくはないんだと思います。
ただ、途中の駅、しかも全ての電車が停まるわけではない駅に行きたい人間にとっては、名鉄名古屋駅はかなりハードルが高いです。
この記事の目次
中京競馬場に行く際に大きな関門となる名鉄名古屋駅
私はたまに名古屋を訪れることがあります。
目的は愛知県豊明市にあるJRA中京競馬場で、趣味である馬の写真を撮りに京都からフラっと行っちゃいます。
中京競馬場は名鉄名古屋本線「中京競馬場前」駅から徒歩15分ほどのところにあります。
私が住んでいる京都から最速で行こうと思えば、
- 京都駅から新幹線に乗って名古屋駅へ
- 名古屋駅から名鉄に乗り換えて中京競馬場前駅へ
-
徒歩15分で中京競馬場に到着!
というルートを辿ります。
中京競馬場へ行くための公共交通機関は名鉄しかないので、
名古屋までのルートこそいろいろあれど(金山でJR在来線から乗り換える場合もあるけど)、最後は必ず名鉄に乗ることになります。
そんな中京競馬場に行き始めて結構な年数が経ちますが、それでもいつも困るのが名鉄名古屋駅のわかりにくさです。
行く度に
先日名古屋に行った際にもそうなったので、今日はこれをブログのネタにしてみます。
なぜ名鉄名古屋駅はこうもカオスで初見殺しなのか、他府県からの旅行者目線でその理由を挙げてみました!
私的・名鉄名古屋駅がカオスで初見殺しな理由
一覧にすると↓こんな感じになります。
以下、1つずつ触れていきましょ〜。
1:ホームがどこにあるのかがわかりにくい
名鉄名古屋駅の改札を通ってまず戸惑うのが、
「乗り場はどこやねん??」
という点です。
というのも、ここはコンコース階の構造までもが複雑で、改札を入ってど真ん中に目にする階段は特別車専用のりば兼降車用ホームへの階段。
(つまり、私は使わない。)
じゃあ乗車用のホームへの階段はどこにあんの??といえば、それはコンコース階の両端に地味にあります。
↓この写真の右端の人が降りて行っているところが豊橋方面の乗車用ホームへの階段です。
写真でその地味さが伝わっているかは不明ですが、
「え?こんなところにあんの??」
と思わずびっくりしてしまう地味さです。
おそらく、特別車専用のりばのプレミア感(?)を出すために真ん中の階段の見た目だけ豪華にしているんでしょうが、それでどれだけの人がこの階段を使ってホームに向かっているのか…。
どうせ使っているのは降車してきた人が大半ですやん(ー ー;
あと、数年ぶりに名古屋に来た先日は、
ホームに向かっているつもりがすぐに改札から出そうになったりもしました(^^;
↓名鉄のホームページに載っている名古屋駅の構内図(B1階のみ引用)もカオスそのものです。
(むしろ狙ってるやろこんなん笑)
こうしたコンコース階のわかりにくさでまずはペースを崩されます。
2:どの電車に乗ればいいのかがわかりにくい
わかりにくいコンコース階をくぐり抜けていざホームに辿りついても安心はできません。
ここにも、他府県に住む人間を混乱させる独特な要素が満載です。
ここでのわかりにくさをひと言で言えば、「どれに乗ればいいのかがよくわからん」。
全ての行き先の電車が1つのホームに入ってくる
まず、一番ややこしいのはこれです。
なんといっても、ホームが分かれている基準は「南行きか北行きか」のみ。
これだけのターミナル駅でありながら行き先別にホームが分かれていないので、全ての行き先の電車が1つのホームに来ます。
(いわゆる「1面1線」ってやつ?)
南行きホームで言えば、豊橋行き、中部国際空港行き、その他よくわからんいろんなトコ(笑)行き。
どれが中京競馬場前駅に停まるのかさっぱりわかりません。
直感的に中部国際空港行きは違うというのはわかるんですが…。
しかもひっきりなしに来る(1〜2分間隔なんて当たり前)
しがない旅行者をさらに混乱に陥れるのがホームに入ってくる電車の間隔です。
上の写真のとおり、数分間隔でいろんな行き先のいろんな種類の電車が同じホームに入ってきます。
土曜日の昼間の時間帯でこれですから、平日のラッシュアワーなんてどんな状況なんでしょうね??
「はいはい、どんどん乗れよ〜、次の電車もすぐそこに来てるぞ!」
と急かされているような気がして全く落ち着きません(^^;
停車駅の案内も不親切
あと、「この電車は中京競馬場前駅に停まるのか」という案内もわかりにくいです。
停車駅の案内も上の写真の電光掲示板に載っている程度(=次に来る電車の停車駅しかわからない)なので、
-
この電車は競馬場前駅に停まる
という情報はもちろん、
- この電車は競馬場前駅に臨時停車する(←これが一番知りたい)
-
この電車も競馬場前駅には停まるけど、臨時停車でもっと早く着く電車が後から来る
といった、フラッと名古屋に来た一見の旅行者が一番知りたい情報もさっぱりわかりません。
電車がホームに入ってきてドアが開いたときにかすかに聞こえるアナウンス(↓次に挙げてます)で競馬場前駅に停まることを知って、
「あ、これ停まるんですか、はい」と飛び乗る。
私はいつもそんな感じです。
ラインカラー(行き先方向別の色分け)も導入されているみたいですが、こっちに全然伝わってないので、やるならもっと徹底すべきかと…。
自動音声案内がない(名物のDJも聞こえないから意味がない)
そして停車駅の案内といえば最後にコレ。
名鉄名古屋駅の大きな特徴の1つが、他の駅では当たり前にあるはずの自動音声案内がないんです。
じゃあ案内放送は無いのか?というと、あるにはあるんですがそれがまさかの人力で。
どうやら、ひっきりなしに電車が来るせいで自動放送じゃ間に合わないようで、人力に頼らざるを得ないのだとか。
「DJブースが名物」とかいう記事とか動画まであるんですけど…。
自動音声じゃ間に合わない 忙しすぎる名鉄名古屋駅で「DJ」活躍:中日新聞Web
ただ、このDJアナウンスがホームの喧騒のせいで聞こえにくいんですよ(^^;
「自動音声案内が鳴って警告音と共に電車が入ってくる(主要駅は+人力も)」
という流れが当たり前になっている他府県の人間にとって、これも戸惑いの要因ですねぇ…。
名鉄名古屋駅がカオスで初見殺しな理由のまとめ
などなど。
ここまで、「他府県に住む人間が名鉄名古屋駅がカオスで初見殺しだと感じる理由」をいろいろと挙げてみました。
もう一度まとめてみますね。
一言で言うと、設備面が実情に追いついてないってことなんだと思います(^^;
もっとコンコースを広くしてホームの本数を増やせばなんとかなりそうなもんですが、
それが難しいからこうなっちゃってるんでしょうね。
地元の方々は迷わずふつ〜に使われている雰囲気なので慣れればどうってこと無いのかもしれませんが、たまにしか行かない人間にとってはここはまさに迷宮です。
もうちょっとわかりやすくなりませんかね??
【追記】名鉄名古屋駅の改修計画が発表!4線化でカオスも解消?
…とか言ってたら。
2019年3月、夢のような(?)構想が発表されました。
2027年のリニア中央新幹線の開業に合わせて名鉄名古屋駅の線路を4本に増やすそうです。
名古屋鉄道は、2027年を予定するリニア中央新幹線の開業に合わせ、名鉄名古屋駅に2本ある線路を4本に増やす。同社が計画する名駅地区再開発の一環で、2022年度の着工を目指す。上下1本ずつの線路に複数の行き先の列車が数分刻みで発着する複雑な状況を改善させる。
↓名鉄からも計画に関するプレスリリースが出ています。
引用元: 名鉄名古屋駅4線化計画 | 名古屋鉄道
線路を4本にしてホームを増やして、ついでにコンコースも広くすればカオスな状況もだいぶ解消されそうな気がする!
【追記の追記】コロナ禍を経て計画再編成中、とのこと
ただ。
その後、リニア中央新幹線の開業の遅れやコロナ禍を経たオフィス需要の変化を受けて、
現在はこの再開発計画を練り直し中とのこと。
名鉄新社長、延期の名駅再開発「30年ごろ開業めざす」:朝日新聞デジタル
名鉄は17年に名駅地区の再開発計画を発表。この中で駅部分の面積を拡張するとしていた。
(中略)
名鉄の名駅地区の再開発計画では、駅の上に再開発ビルを建設することも検討している。
とあるように、この計画は元々駅の上のビルを建て替えることを含めた話だったそうなんですが、
コロナ禍を経て状況が変化した中、以前と同じ計画を進めるわけにはいかない、と。
それはそれでわかる気もしますが、4線化がなんだかずいぶん先になりそうでかなり残念…。
旅行者は名鉄名古屋駅のカオス状態の一刻も早い解消を願っています。
頑張れ名鉄さん!
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