ストレス源への対処法は「相手を変える」のではなく「自分が変わる」こと

事務所を今の場所に移転してから半年(正確には7ヶ月)が経ちました。

事務所開業のために契約した物件を半年で解約しての引っ越しでしたので、費用は余分にかかることになりましたが、移転して本当に良かったと思っています。

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京都の税理士びとう
京都市左京区下鴨を拠点に活動する税理士です。
出身も左京区で、2年ほど大阪に住んでいた時期を除くとずーっと京都在住。
好きなコトやモノへのこだわりが強く、そんなこだわりを写真というフィルターを通じて表現するのを楽しんでいます。
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「見た目はオシャレ、でも住み心地は最悪」だった前の物件

私は去年の9月に税理士事務所を開業しました。

開業するにあたり苦労したことの1つが事務所物件の確保です。
開業資金に乏しかったこともあり、自宅兼事務所として使える物件を探していたんですが、学生の街・京都の中でも特にその色が濃い左京区では事務所利用がOKな物件の数自体が少なく、意中の物件がなかなか見つかりません。

そんな中、ようやく見つけたのが前の事務所物件でした。

新築で、見た目もかなりおしゃれで、しかもメゾネットタイプなので1階を事務所、2階を自宅として使えます。
気になる点もいくつかあったものの、他にいい物件も無かったので

「新築だしこの見た目だし、その辺の対策も多分ちゃんとしているだろう。」

と思い契約。
開業と同時に入居して住み始めました。

すぐにいろんな問題が発生…

しかし、「多分ちゃんとしているだろう」という期待は入居後すぐに打ち砕かれることになります。
以後、退去までの半年の間に

・近くを走る電車が通る度にゴーっという音が響き、物件が揺れる。
・遮音性が最悪で、隣の部屋の物音や階段の上り下りの足音や引き戸の開閉音など、あらゆる生活音が部屋の中に反響する。
・禁煙物件なのに隣人が敷地内でタバコを吸う。物件前には吸い殻が散乱、中庭には匂いが充満。
・見た目重視のためエントランスのオートロックの扉がすぐに閉まらなくなる。開閉音も大きい。
・見た目重視のためポストが使いにくい。郵便物や新聞を出そうとしてポストの枠に引っかかって破けたことも。

といった問題が発生しました。

「見た目も住み心地も、両方ともいい賃貸物件はこの世の中には絶対に存在しない」
という入居前の自分の中での心配事がまさに正解だったことを思い知らされる結果となりました(^^;

しかし、入居後半年が経った今年の4月にそんな物件とおさらばして今の場所に引っ越したことで、上に挙げた問題から来る睡眠不足やストレスとも完全にお別れすることができました。
今は毎日快適に生活しています。(これが今後も続いてくれればいいんですが。)

相手を変えるのではなく、自分が変わる

このブログをご覧の方の中には、住環境や職場、家族、その他の人間関係など、特定の物事に対するストレスを感じている方も多いんじゃないでしょうか。

そして、そんなストレスに対面した時、我々はまず
「ストレス源である相手を変えよう」
と考えてしまいがちです。

でもそれは間違いです。
ストレス源があるのであれば、相手ではなく自分自身が変わるべき。

今回の私の場合、早くそのストレス源から脱出するのを考えることが最適解でした。

相手を変えるには時間と体力と覚悟が必要=結局耐えられない

私も引っ越しを考える前はなんとか現状を修正しようといろいろと試みました。
なんせ、上に挙げた問題なんて、私には一切落ち度がないことばかりなんですから。

家主や仲介業者に連絡をして対応をお願いしてもラチが開かなかったので、裁判も視野に入れて、あらゆる手段を使って状況を逐一記録したりもしていました。
(iPhoneのボイスメモが意外と使えるということもこのときに知りました(笑))

ただ、それを徹底しようと思えば今度は日常生活に支障が出てきます。
住んでいるだけでもただでさえストレスが溜まっているのに、仕事が捗らないことでさらに別のストレスも溜まっていき…。

そしてついにそんな生活に耐えられなくなって、引っ越すことを決断しました。
その瞬間、肩の荷がドッと下りて気持ちが凄く楽になったのを覚えています。

「相手を変えてやる!」
と頑張るのもいいですが、それで結果を出そうと思えば、長い時間と、それを支え得る相当な体力と強い覚悟が必要です。
「それでもいいから最後までやるんだ!」
というのであればどうぞご自由に、と思います。少なくとも私には無理でした(^^;

脱出することは逃げではない

思えば、開業前に勤務していた事務所で体調を崩してしまったのも、
「このストレス源を絶対に変えてやる!!」
という変なこだわりを持ってしまったことが原因でした。

ストレス源と真正面から向き合ってなんとかそれを駆逐しようとしても、結局は自分自身が傷付くだけです。

人を変えることは難しい。だから自分が変わるのが一番。
そしてそれは決して逃げではない。

私もこの歳(もうすぐ41…)になってやっとそう思えるようになってきました(^^;
今でもたまに意固地な自分が出てこようとするので、そんなときには↑この言葉を自分に言い聞かせています。

お互いに一歩譲り合う気持ちが全員にあればストレスフルな世の中も無くなるんじゃないかなぁ、と思うんですが、それは残念ながら無理ですからね。

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